嘘を繰り返すことを相談したら、心理検査を勧められた。何を調べるのか、答え方で自分の悪さが分かってしまうのか、結果を家族に知られるのか。予約を取る前にも、気になることはありますよね。
虚言癖の相談で行う心理検査は、検査だけで「嘘つき」と確定するためのものではありません。受検の目的を確かめ、診察や生活の情報と合わせて結果を理解することが大切です。この記事では、検査の役割と限界、受ける前の確認、当日の準備、結果面談での質問を整理します。
- 心理検査で調べることと判定できないことの違い
- 検査を勧められたときに目的や説明予定を確認する方法
- 受検前のメモと当日の体調について伝える内容
- 結果面談で聞きたい質問と情報を共有する範囲
掲載する画像は説明のための生成イメージで、実在の医療機関・患者や実際の検査用紙を撮影したものではありません。
虚言癖の相談で心理検査を行う目的

検査名を調べる前に、「今のどの困りごとを、何のために詳しく知りたいのか」を確認しましょう。主治医の説明と自分の期待がずれていると、結果を聞いても疑問が残るからです。検査の種類が多いことより、相談の目的に合っていることを重視します。
心理検査は人格の善悪を判定しない
厚生労働省「こころの耳」の心理検査の解説では、考え方や行動・性格などの状態や傾向を、決められた手続きで調べ、治療や支援に役立てる方法と説明されています。日常の会話だけでは捉えにくい面を知るための手段です。
また、NCNP病院の心理検査案内は、主治医が必要と判断した場合に行い、診断や治療の一つの資料にするとしています。同院は「良い・悪い」の判断ではなく、その人の特性を知る目的を示しています。この位置づけを理解すると、受検を人格の採点として受け止める必要はありません。
「話を合わせるために事実と違うことを言ってしまう」と相談しても、知能検査の点数が嘘の回数を表すわけではありません。自分の説明と相手の受け取り方がずれること、覚えている内容に自信がないこと、気持ちを説明しにくいことなど、何を確かめたいのかを診察で具体化します。
ここで挙げた困りごとは、特定の病気の診断条件でも、検査が必要と決まる条件でもありません。「嘘をつく人はこの特性がある」と一括りにせず、自分の場合に評価が役立つかを相談するための話題として扱います。
結果が気になる理由も伝えてよいでしょう。「家族に性格が悪いと証明されたと思われないか心配」「検査で問題がなければ相談できなくなるのでは」という不安があれば、検査の目的と結果の説明方法を受ける前に聞けます。何が不安なのかを明らかにすることは、問題の答えを練習することとは別です。
検査の結果と、自分が望む生活の変化も分けて考えます。「何という名前が付くか」だけでなく、「事実と違う説明を訂正できず困っている場面を相談したい」と伝えると、その結果を今後の話し合いにどう使うかを確認しやすくなります。
検査の種類は困りごとに合わせて選ぶ
心理検査は一つの検査の名前ではありません。知的な能力、気持ちや性格の傾向、記憶や注意など、調べる対象によって手段が異なります。「虚言癖だから全員が同じ検査を受ける」という見方ではなく、今回の相談で何を調べるのかを説明してもらいましょう。

| 評価する領域 | 確認する内容の例 | 結果から飛躍させないこと |
|---|---|---|
| 知能・発達に関する検査 | 理解や考える力などの特徴を確かめる | 点数を人の価値や誠実さに置き換えない |
| 性格・心理傾向に関する検査 | 気持ちやストレスの受け止め方を理解する | 一つの傾向を嘘の原因と決めない |
| 神経心理・認知機能に関する検査 | 記憶や注意などの働きを評価する | 記憶の評価を個々の発言の真偽判定に使わない |
領域の整理はNCNP病院の案内を参考にしています。受けられる検査、使う方法、選び方は医療機関や受検目的で異なります。知能検査や質問紙などの名前を見て、自分で一つを指定すれば相談が完了するわけではありません。
たとえば、忘れた内容を後から補って説明していることが気になっているなら、診察では「記憶を含めて確認したい」と話せます。話の内容を盛ったと自覚している場面を相談したいなら、その出来事と前後の気持ちを伝えます。この二つを同じ検査の名前だけで説明しようとしないことがポイントです。
知能検査を提案されて「嘘の相談なのに、なぜ知能を調べるのだろう」と感じたら、その疑問をそのまま聞いて構いません。逆に、知能検査を受けたことがあるから性格や対人場面の困りごとも全部評価済みだと考えるのも早計です。検査が調べる範囲と、自分が知りたいことが重なるかを確かめます。
以前の結果がある場合は、検査名、受けた時期、結果説明や報告書の有無を伝えましょう。資料を持っていく必要があるか、今回の検査とどう関係するかは担当者に確認します。新しい検査を受け直すことを前提に、自分で判断する必要はありません。
一つの数値では嘘の理由を決められない
検査の数字や所見は、何を測った結果なのかと一緒に読む必要があります。同じ数値でも、相談内容や実施時の状態が違えば、日常生活での意味を自分だけで判断するのは難しくなります。「高いから嘘をつきやすい」「平均だから悩みは気のせい」と直結させないでください。

米国心理学会の心理検査・アセスメントの解説では、検査だけでなく面接、記録、観察など複数の情報を評価に使うことを示しています。また、受ける人ごとに評価の内容を選ぶと説明しています。日本の医療制度や同意手続きを説明する資料ではありませんが、検査だけを切り離さず読む考え方の参考になります。
質問紙で自分の状態を答えるときも、「こう答えれば良い結果になるはず」と回答を整えることは避けましょう。取り繕ってしまいそうな心配は、受検前の相談として伝えられます。担当者がどのように説明し、結果を扱うかを聞く方が、答え方の攻略を探すより目的に合っています。
答えに迷う理由にも違いがあります。文章の意味が分からない、時期によって答えが変わる、話したくない内容である、といった困りごとがあれば、指示の範囲内で担当者に相談します。自分で検査のルールを変更したり、項目を後から書き換えたりせず、その検査でどう扱うかを確かめます。
ネット上のチェックは、受診のきっかけとして気になった点を整理するものと、医療機関が目的に合わせて行う心理検査とを区別しましょう。セルフチェックの読み方は、虚言癖診断チェックを点数で決めつけない見方で扱っています。チェックの該当数を正式な結果として医療の検査と比べるのは避けたいところです。
病的虚言の研究で使われる尺度についても、研究での評価と目の前の人の診断は同じではありません。虚言癖の論文と研究の限界を読む際は、今回受ける検査と同じ目的・方法かを確認しましょう。尺度の数字だけを取り出して自己診断を追加する必要はありません。
さらに、医療の心理検査を、誰かの話が本当か確かめる道具として扱わないでください。嘘発見器が測る反応と精度の限界は別のテーマです。心理検査の報告書を家族間の言い争いの「真偽の証拠」に使うつもりなら、受ける前に担当者へ目的を伝え直すことが必要です。
受ける前に目的と説明の予定を確かめる
検査を勧められた段階では、受ける理由を自分の言葉で説明できるか確認するとよいでしょう。納得できない点を質問することと、医師の判断を否定することは別です。「何が分かるのか」「今回分からないことは何か」の両方を聞くと、期待のずれを減らせます。

- 今回のどの困りごとを調べるための検査なのか
- 検査名、所要時間、実施日数、休憩の相談方法
- 検査を受けない場合や時期を延ばす場合の相談の進め方
- 誰がいつ結果を説明し、質問できる機会があるのか
- 結果の共有先と、書面を希望するときの手続き
東北福祉大学せんだんホスピタルの検査開始までの案内では、医師の指示、困りごとや経緯の聴き取り、検査の実施、結果説明という流れが示されています。複数の検査を組み合わせ、負担に応じて日を分ける場合もあるとされています。これは同院の案内であり、全国一律の日程ではありません。
仕事や家事の調整が必要なら、「検査そのものの時間」だけでなく、受付から終了までの見込みを確認します。結果説明が別の日であれば、その来院も予定に入れます。電話で尋ねるときは、詳しい悩みを受付へすべて話す必要があるかも確認し、医師や検査担当者に説明する内容と分けましょう。
費用も、検査、診察や結果説明、報告書を分けて確認します。NCNP病院は同院の検査実施と担当医の結果説明について保険適用を案内し、患者向け報告書などを別の有料サービスとしています。この扱いが自分の受検先にも当てはまるとは限りません。「保険証があれば全部同じ金額」と考えず、予約先の条件を聞いてください。
書面が必要な場合は、何のために使いたいかも伝えます。自分が説明を振り返るため、別の医療機関に情報を渡すため、学校や職場と支援を話し合うためでは、必要な内容が異なります。希望する書類が発行できるか、検査報告書と診断書の違いも含めて確認すると、受検後の行き違いを防げます。
説明が足りないと感じたら、「検査を受けるか決めるために、目的をもう一度教えてください」と伝えてみましょう。受けたい気持ちがある場合も、特定の検査名だけを希望せず、解決したい困りごとを添えることが大切です。実施するか、どの検査を使うかは、診察と施設の対応範囲を含めて相談します。
虚言癖の心理検査を受ける準備と結果面談

受検の準備は、良い点数を取るための勉強ではありません。伝えたい出来事を整理し、普段の状態を説明できるようにすることです。結果を聞く日までを一続きの予定として考え、分からないことを残さず次の相談につなげましょう。
事実と気持ちを分けて短くメモする
問診で「どんな嘘が多いですか」と聞かれても、緊張すると頭が真っ白になるかもしれません。事前にメモを用意するなら、長い反省文より、最近の具体的な場面を一つか二つに絞ると話しやすくなります。説明が上手であることを受検の条件にしないでください。
メモでは、実際に起きたこと、自分が話した内容、その前後の気持ち、生活への影響を分けます。「自分は最低の人間だ」という評価だけを書くと、どの場面を詳しく聞いてほしいのかが伝わりにくくなります。覚えていない部分は、無理に一つの筋書きにまとめず「不明」と残しましょう。
| メモの項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 実際に確認できる出来事 | 締切に間に合わなかった、約束した連絡をしていなかった |
| 相手に伝えたこと | 完了したと答えた、別の理由を説明した |
| そのときの気持ち | 怒られるのが怖かった、すぐ答えなければと思った |
| 今困っていること | 訂正できない、話が広がった、関係や仕事に影響した |
| 曖昧な点と相談したいこと | 時期は不明、途中から何を話したか自信がない |
表は相談のための書き方の例で、実際の患者の記録や診断のチェック項目ではありません。全部に当てはまる必要はなく、書いたことで特定の病気が分かるわけでもありません。診察で聞かれた際に、事実と自分の受け止め方を区別して説明するための整理です。
いつ頃から気になったのか、どんな相手や状況で起きやすいと感じるのか、変化があった時期はあるかも、分かる範囲で添えます。ただし、長期間の全ての出来事を証明する資料集にする必要はありません。持参する記録の量や形式に迷ったら、受検先の指示に合わせましょう。
診察で取り繕ってしまいそうな不安も、一行にできます。「悪く思われるのが怖く、答えを整えてしまいそうです」と最初に伝える方法があります。後から言い違いに気づいた場合も、次の説明機会で訂正を相談してください。間違いを隠すために説明を追加するより、どこが曖昧だったかを分けて伝えます。
家族の説明と自分の記憶が違う場合は、どちらかを勝たせるための文章にしないことも大切です。「家族はこう見ている」「自分はこう覚えている」と出所を分けます。同席を希望する場合と、一人で伝えたい内容がある場合の両方を、事前に担当者に相談しましょう。
この段階では、検査項目の答えを探したり、特定の結果が出るように練習したりしないでください。米国心理学会の解説も、心理検査を合格・不合格の試験と同じに考えず、事前に回答の練習をすることを勧めていません。準備の対象は自分の相談内容であり、実在の問題の模範解答ではありません。
当日は普段の条件を伝え無理をしない
慶應義塾大学病院KOMPASの神経心理検査の案内では、普段使う眼鏡や補聴器を準備すること、睡眠不足などが検査成績に影響する可能性、気分や体調が悪くなったときに申し出ることが説明されています。これは神経心理検査についての案内です。食事や持ち物などは、今回受ける検査の指示を優先して確かめてください。

前日に十分に眠れなかった、いつもと違う体調である、読む・聞くことに負担があるなど、気になる条件は開始前に伝えましょう。「予定を変えると迷惑だから」と黙って無理をする必要はありません。実施できるか、休憩を入れるか、別の日にするかは担当者と相談します。
薬を飲んでいる場合は、その名前と服用状況を確認できるものを持参するか、事前に受検先へ尋ねます。検査で良い結果を出すために、自分の判断で薬を増減したり中断したりしないでください。飲み忘れや普段と違う服用があった場合も、取り繕わず担当者に伝えて判断を仰ぎます。
緊張しているときは「緊張していて、説明が頭に入りにくいです」と伝えられます。説明を聞き直すこと、課題の意味を確認すること、休憩を相談することが、どのように扱われるかを先に聞いておくと安心材料になります。自分で時間制限を変更したり、勝手に次の項目へ進んだりせず、検査の進め方に従いましょう。
言語や読み書きに関する配慮が必要な場合も、予約時に相談しておくことが大切です。通訳、読み上げ、家族の同席などをどの場面で利用できるかは、施設と検査の目的によります。家族がその場で回答を代わるなど、受検者と回答者を自分たちの判断で入れ替えないようにします。
過去に似た検査を受けたことや、ネットで問題を見たことがあるなら、検査名や時期を覚えている範囲で伝えましょう。もう一度受けてよいか、自分で間隔を決める必要はありません。今回の評価をどう進めるか、担当者が判断するために情報を渡します。
終わった直後に「どれくらい間違えたか」を採点し続けるより、体調が戻っているかと次の予定を確認します。自分の受けた印象は、必要なら結果説明で話せます。「途中で集中しにくくなった」「質問の時期をどう答えるか迷った」などを、結果と合わせて相談するための短いメモに留めるとよいでしょう。
結果面談で聞きたいことを五つに絞る

結果説明では、聞き慣れない言葉や数値が続き、質問が後から浮かぶこともあります。面談前に聞きたいことを五つ程度に整理し、最初に「生活の困りごとにどう関係するかまで聞きたい」と伝えると、説明の焦点を合わせやすくなります。
大切なのは、説明された所見、そこから考えられること、まだ分からないことを分けることです。検査結果を見ただけで自分で病名や嘘の原因を追加せず、医師や担当者がどの情報を合わせて判断したのかを尋ねましょう。
- 今回の検査で、どの特徴が分かり、どの点は分からなかったか
- 相談した嘘の場面と、結果がどう関係する可能性があるか
- 当日の体調や答えに迷った点をどう考慮しているか
- 診察での判断と、今後の支援や相談の方針は何か
- 説明を振り返る方法と、追加質問ができる時期はいつか
一つ目の質問では、「平均の範囲」と言われた項目と、「詳しく相談したい」とされた項目を区別します。良し悪しの順位にするのではなく、その結果が何の評価で、今回の相談のどこに役立つのかを聞きます。数値が示される場合も、その意味を言葉で説明してもらいましょう。
二つ目では、原因を一つに決める質問より、「どこまで関係を説明できるのか」が役に立ちます。「この結果だけで説明できる点はありますか」「他に確認が必要なことはありますか」と聞けます。検査で直接調べていないことについて、確定した説明を無理に求めないことも大切です。
三つ目では、当日の状態を具体的に伝えます。「全て正確ではない気がする」とだけ話すより、「途中で疲れた」「説明の意味を一度取り違えた」と分けた方が、どの情報について質問しているかが伝わります。これらが結果をどの程度左右したかは、自分で差し引き計算するのではなく担当者へ確認します。
四つ目は、「明日から何を相談し、何を試すか」につなげる質問です。支援の方針を説明されたら、何を優先するのか、次の診察までに準備するものはあるか、困ったときの連絡方法は何かを確認します。検査を受けたという事実だけで嘘が減ると期待せず、評価の後の相談を具体化しましょう。
五つ目では、口頭の説明だけで不安が残る場合の方法を聞きます。書面をもらえるか、分からなかった語句を後日質問できるか、別の担当者へどの情報を引き継ぐかを確認できます。報告書が必ず無料で手元に残る、全ての検査用紙を受け取れる、と先に決めつけないでください。
聞いた内容を、最後に「私の理解では、今回分かったのはこの点で、次はこの相談をするということで合っていますか」と短く言い直すのも一つの方法です。理解を確かめるための言い換えであり、相手に気に入られる説明を作る必要はありません。面談後に気づいた疑問は、決めた窓口や次回の診察で相談します。
結果は生活の工夫と必要な共有に使う
検査の結果は、自分を説明する唯一のラベルにせず、今後の相談に使う情報として扱います。検査で大きな問題を指摘されなかった場合も、嘘を訂正できないことや関係への影響が残っているなら、その困りごとを続けて伝えて構いません。数値と生活上の悩みは別々に確認できます。
結果が自分の感覚と違ったときは、どちらかをすぐ否定するより、説明に使われた場面を確認しましょう。「検査ではこうだったが、仕事のこの場面では困っている」と分けて伝えられます。必要な追加確認や今後の方針は、診察の中で相談します。違う結果を出すための受検を、自分だけで繰り返す必要はありません。

報告書を家族や職場へ見せるか考えるときは、誰に、何のために、どこまで伝えるかを先に整理します。「家族だから全文を見せる」「職場だから全ての点数が必要」と、関係だけで一律に決めないでください。支援の話し合いに必要な情報を担当者へ確認してから判断する方法があります。
たとえば、説明を一度で覚えにくいことへの工夫を話し合いたい場合は、何を困りごととして伝えればよいか、どんな表現が適切かを担当者に聞けます。これは特定の検査結果がその工夫を必ず必要とする、あるいは工夫によって嘘が治るという説明ではありません。生活で役立つ可能性のある方法を、相談の中で選ぶための考え方です。
同席者がいると話しにくい内容があれば、結果説明の前に相談します。「一人で説明を聞きたい部分がある」「家族に渡す内容を確認したい」と伝え、施設の手続きを確かめましょう。年齢や状況、医療上の必要性で扱いが異なる場合があるため、一律に誰にも伝わらないと約束することはできません。
書面の費用や発行方法にも施設ごとの違いがあります。東京都立多摩北部医療センターの報告書交付案内は、医師による結果説明と、希望する詳細な報告書の作成・交付を分けて示しています。同センターは2026年7月から報告書の料金を案内していますが、他施設の費用を示すものではありません。必要な書類と受検先の料金を個別に確認してください。
保存するときも、検査名や結果だけを広く公開する必要はありません。書面や説明メモには私的な内容が含まれる場合があります。自分が振り返れる場所に保管し、写真をSNSへ投稿したり、人に送り回したりする前に、その共有が必要かを考えましょう。受け取った情報の意味が曖昧なら、共有を急ぐ前に説明を求めます。
次の相談までに何かを試すことになった場合は、担当者と決めた内容だけを、小さな単位で振り返ります。「聞かれたらすぐ断言せず、確認してから答える方法を相談する」など、具体的な場面を話題にできます。うまくいかなかった場合も、結果を使えなかった自分を責めるより、どの条件で難しかったかを次回に伝えてください。
まとめ:虚言癖の心理検査を相談に生かす
虚言癖について心理検査を受けるときは、「検査で嘘を見抜いてもらう」「点数で自分の善悪を決める」という期待をいったん整理しましょう。何を調べるのか、検査では答えられないことは何か、結果を今後の診察や支援にどう使うのかを聞くことが出発点です。
検査を提案された方は、次の診察で「今回、どの困りごとを調べるための検査ですか」と尋ねてみてください。受けたいと考えている方は、検査名の指定より、具体的な出来事と困っている点を伝えることから始められます。必要性や実施する時期は、その相談をもとに確認します。
予約後は、相談内容を短く整理し、体調や配慮してほしいことを事前に伝えます。検査問題の答えを練習する必要はありません。結果面談では、分かったこと、まだ分からないこと、次に相談することを分けて聞き、書面の扱いや共有先も必要な範囲で確かめましょう。
心理検査の結果一つで、これまでの出来事や自分の全てを説明しようとしないことが大切です。結果をきっかけに、困っている場面をより具体的に話せるようにする。その目的で、主治医や検査担当者との相談に生かしていきましょう。
