虚言癖の悩みでカップルカウンセリングを受ける前の確認と準備

二人で心理相談を受ける前に相談室の入口で立ち止まるイメージ

パートナーの説明が何度も変わり、二人で確かめようとすると話が進まない。カップルカウンセリングなら、第三者のいる場所で落ち着いて話せるのではないかと考えることがあるでしょう。予約する前に確かめたいのは、二人とも参加を選べること、話した内容によって危険が増えないこと、相談先が二人同席に対応していることです。

虚言癖についての悩みを二人で扱える場合もありますが、暴力や支配、相談後の報復が怖い場合は、共同の面接を進めず個別の安全支援を先に利用してください。相手が参加しなくても、自分自身の負担や相談の進め方を一人で相談できます。

この記事では、二人同席を検討する条件、個別相談との分け方、本人の同意、初回までの準備を整理します。ここでいう虚言癖は、繰り返す嘘に関する悩みを表す言葉で、相手への診断を意味しません。嘘がなくなることや、関係が特定の結末になることを約束するものでもありません。

この記事のポイント
  • 二人で話せる安全と、それぞれが参加を選べることを先に確認する
  • 暴力・支配・報復への不安がある場合は個別の安全支援を優先する
  • 夫婦の悩みを扱う施設でも、二人同席に対応するとは限らない
  • 初回には、出来事・生活への影響・相談で確かめたいことを用意する

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目次

虚言癖でカップルカウンセリングを考える条件

二人と相談担当者のために間隔を空けて置かれた三脚の椅子

同じ部屋に入ることが、いつでも相談の出発点になるわけではありません。まず「二人で取り組みたい課題」「自分だけで話したい困りごと」「同席すると危険になり得ること」を分けると、予約すべき形式を相談しやすくなります。

二人で扱う課題と個人の課題を分ける

二人同席の相談で検討したいのは、説明が食い違ったときの確かめ方、話題を切り出すと口論になる流れ、生活上の約束の作り方など、二人の間で起こる具体的な問題です。「どちらが正しい人間か」を決めることを目的にすると、相談で必要な話がしにくくなります。

たとえば「支払いを済ませたと聞いたのに未払いの通知が届き、話を聞こうとすると会話が終わってしまう」という場面なら、支払いの事実、今後の連絡方法、話し合いを止める理由を分けて持ち込めます。嘘をついたと感じる人と、そうは捉えていない人がいても、その違い自体を担当者に伝えられます。

六本木クリニックのカップルセラピーの案内では、当事者二人とカウンセラーが話す形式を説明しています。二人の関係について相談するという形がある一方、この形式を申し込むだけで、特定の嘘の真偽が判定されたり、本人の問題が解消されたりするとは考えないでください。

二人それぞれのメモと中央の共用ノート

一人の課題としては、嘘を繰り返してしまう場面の振り返り、相手を疑い続けることで生じた疲れ、自分の希望が分からなくなったことなどがあります。相手に聞かれると話を変えてしまう内容があるなら、まず個別に整理する方法を相談します。個別相談は、共同の面接へ進むために必ず通る審査ではありません。そのまま一人の相談として続けることも含めて検討できます。

自分の困りごとを伝えるために、相手を「虚言癖だ」と認めさせる必要はありません。「事実確認ができず家計の予定を立てられない」「説明を求める時間が増え眠れない」など、いま起きている影響を言葉にします。相談の大まかな違いは、虚言癖のカウンセリングの選び方も参考にしてください。

暴力や報復の恐れがあれば個別支援を先に

殴る、物を壊して威圧する、外出や連絡を制限する、相談内容を話したら仕返しすると脅す、といったことがある場合は、二人で話す段取りを進めないでください。「その場では話せても帰宅したら責められる」「断ると生活費を止められる」という不安も、共同の面接を勧める前に扱う必要があります。

相談室に第三者がいる時間だけを見ると、同席できそうに感じることがあります。しかし、面接後に発言を問い詰められるなら、自分の希望を自由に話せません。二人の受け答えを同じ時間だけ聞くことと、安全を守ることは別です。被害を受けた人が、暴力や支配の責任を分けて引き受ける必要はありません。

WHOの暴力被害者への臨床ハンドブックの案内も、被害を受けた女性への支援で、継続的な安全の確保と支援の必要性を挙げています。相談を受ける一回の時間だけでなく、その後の生活まで含めて安全を考えることが大切です。

パートナーの同席なしで支援員に相談する人

内閣府の加害者向けプログラムに関する基準・留意事項は、被害者の安全を第一に置き、参加した事実が支配関係の継続に利用される危険も指摘しています。これは加害者向けプログラムについての資料で、一般のカップル相談の案内とは異なりますが、「相談へ行ったからもう安全」と判断しないために大切な視点です。

怖さがある場合は、相手を説得する文章や証拠を二人でまとめるより先に、DVなどの被害を扱う窓口へ一人で相談してください。「同席を求められているが断るのが怖い」と伝えるだけでも、支援の入口になります。相談を相手へ知らせること自体が危険なら、安全に連絡できる方法も含めて支援員に相談します。

内閣府のDV相談ナビは、全国共通番号「#8008」から近くの配偶者暴力相談支援センターにつながる案内です。通話料がかかり、受付時間は接続先により異なります。一部の回線では接続できないため、その場合は同ページから地域の窓口を確認してください。同ページには、電話やチャットなどで相談できるDV相談+の案内もあります。

すでに共同の相談を予約している場合でも、安全の不安が分かったら、相手の前で説明することを優先せず、窓口へ個別に連絡できるか確かめます。予約を終えることより、自分が安全に話せる支援につながることを優先してください。

同席を検討するときは参加の自由を確かめる

安全への不安がない場合にも、二人が同じ目的を完全に共有している必要はありません。「すれ違いを整理したい」「自分の言い分を伝えたい」など、出発点が違うことはあります。ただし、参加するか、今日は何を話すか、続けるかを、それぞれが選べることは確認したい条件です。

誘うときは、「あなたの嘘を先生に認めてもらう」より、「説明が食い違うと話が止まるので、どう確認するかを相談したい」と、相談したい場面を短く伝えます。これは安全に意思を伝えられる関係での提案例です。断られるのが怖い関係では、この言い方を試すことから始めないでください。

相手が応じた場合は、予約先の名前、二人同席であること、費用やキャンセル条件、初回に目的を確かめることを共有します。「少し話すだけ」と説明して、実際は二人分の面接を申し込むことは避けます。参加の返事があっても、録音や資料の共有まで了承したことにはなりません。

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確かめること具体的な確認の仕方
参加する意思二人で相談する説明を読んだうえで、それぞれ参加を希望しているか
話す範囲初回に扱いたい場面と、個別に先に話したいことがあるか
中断する自由途中で休憩や個別面接を希望したとき、どう伝えられるか
継続の判断初回のあとに、次の予約を取る前に考える時間を持てるか

ここでの確認は、二人で自己診断をするためではありません。担当者に「共同の面接が適切か、初回に判断してほしい」と依頼する材料です。本人たちが同席を希望していても、施設が別の形式や他の支援を提案する場合があるため、最初から同席だけに選択肢を絞らないでおきます。

相手が同意しないときは一人で相談できる

一人で相談先への問い合わせを考える人

相手が参加を望まないときに、予約を取ってから連れていく、友人との面会だと説明する、断るたびに繰り返し申し込む、といった方法は避けます。相談を受けることが新たな対立の材料になる前に、自分だけで利用できる窓口を探してください。

COBEYAの公式案内には、パートナーが前向きでない場合にも一人での相談を受け付ける説明があります。ただし、一人での相談を扱うか、どのような内容が対象かは施設ごとに確認が必要です。「相手が来ないと何も相談できない」と決めつけずに問い合わせられます。

一人で相談する目的は、相手を変える作戦を作ることだけではありません。説明の食い違いに疲れた自分の状態、生活への影響、どの話題なら今扱えるか、今後の判断のために何を知りたいかを整理できます。関係を続けるか離れるかを、初回までに決めておく必要もありません。

相談では「相手はこういう病気だから」と結論を置かず、自分が見聞きしたことと、自分の受け止めを分けます。本人が来ていない相談で、その人の気持ちや診断を確定することを求めないようにしましょう。相手があとから参加を希望した場合も、担当者に、同じ相談枠へ合流できるか、別の担当者が必要かを改めて尋ねます。

虚言癖のカップルカウンセリング前の確認と準備

初回相談のためにノートと予定を確認する手元

施設を選ぶときは、担当者の資格だけでなく、二人の話を扱う経験、同席の可否、安全を確認する手順を見ます。予約が取れることと、今の二人にその形式が合うことは別なので、詳しい経緯を長文で送る前に、面接の枠組みを確認しましょう。

二人同席への対応と安全確認を尋ねる

ホームページに「夫婦関係の悩み」「家族の相談」と書かれていても、二人一緒に入室できるとは限りません。対象としている悩みの種類と、面接に参加する人数を分けて読みます。一人の相談でパートナーとの関係を扱う施設もあるからです。

たとえば、八丁堀メンタルクリニックの心理相談は、家族・夫婦関係の問題を対象に含めつつ、カップルや家族など複数人での心理面接は行わないと案内しています。カウンセリングオフィスつむぎの公式サイトにも、夫婦・カップルの相談は一人ずつという案内があります。これは優劣ではなく、利用できる形式の違いです。

相談先へ面接形式を問い合わせるための電話とメモ

問い合わせでは「パートナーの説明が繰り返し変わることについて相談したいです。二人同席の面接はありますか。初回から二人なのか、先に別々に話すのかも知りたいです」と尋ねると、希望する形式が伝わります。未婚・別居中など自分たちの関係で受け付けられるかも、必要に応じて確かめます。

担当者には、カップルや家族との面接を扱ってきた経験に加え、「一方が話しにくい場合、どう確認しますか」「暴力や支配への不安があるとき、共同の面接を行うかはどう判断しますか」と質問できます。安全に関する事前の相談を二人同時の連絡だけで済ませる必要があるのか、個別に連絡できるのかも確認したい点です。

費用は安さの順番を付けるより、二人分の面接時間、初回の料金、個別面接を挟む場合の扱い、キャンセル料を同じ条件で確認します。初回だけ参加した場合に、継続契約が必要かも聞いておきます。その場で長期の申し込みを急いで決めるより、形式と説明に納得できるかを確かめることが先です。

オンラインを希望するなら、別々の場所から接続できるか、各自の周囲に会話を聞く人がいないことをどう確かめるか、通信が切れたときの連絡方法も質問します。同じ家に相手がいて話を聞かれる不安があるなら、オンラインだから安全だとは判断せず、個別の支援窓口に利用方法を相談してください。

個別面接で話した内容の扱いを確認する

二人同席の面接で話したことは、相手にも聞こえます。一方、途中に個別の時間がある場合や、事前に片方だけが連絡した場合の情報をどう扱うかは、始める前に確認する必要があります。「相談は秘密が守られる」という説明だけで、二人の間の共有ルールまで分かったことにはなりません。

尋ねたいのは、「個別に話したことを次の共同面接で扱う場合、私への説明はありますか」「共同の相談を続けるために共有が必要だと判断されたら、どのように進めますか」「共有を望まない場合は、面接の形式が変わりますか」という点です。秘密にしたい話を送ってから、希望どおりの扱いになると期待するより、先に方針を聞きます。

過去にどちらか一人が同じ担当者へ相談していた場合も、そのことを伝えてください。「すでに一方だけと面接している担当者が、二人の相談も担当できますか」「公平に進めるために別の担当者を検討しますか」と質問できます。以前の相談を相手に全部明かすよう、自分たちだけで条件を作る必要はありません。

面接中の録音や、メッセージの画面を担当者へ送ることも、事前に確認します。二人同席への同意と、記録・資料を保存してもらう同意を混同しないようにしましょう。一般的な守秘と共有範囲の整理は、カウンセリングの守秘義務と共有範囲の確認法で確認できます。ここでは、特に二人の間で何が共有されるかを具体的に尋ねることが要点です。

嘘の判定表ではなく出来事と影響を用意する

出来事と気持ちを分けて整理するためのノートとカード

初回用のメモは、相手の嘘をすべて列挙するより、相談したい場面を少数選んで作ります。「いつごろ」「何を聞いたか」「あとから何が分かったか」「生活や気持ちへどんな影響が出たか」「相談で何を考えたいか」を分けると、担当者が質問しやすくなります。

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メモの項目書き方の例
聞いた説明先週、公共料金は支払ったと聞いた
自分で確認したことその後、未払いを知らせる通知が届いた。支払日との行き違いは未確認
自分への影響引き落とし予定を立てられず、確認するたびに会話が止まり不安になる
初回に話したいこと請求や支払いを確認する手順と、分からないときの伝え方を相談したい

これは架空の整理例です。通知が届いたことだけで、故意の嘘だと断定していません。記憶違い、説明不足、確認できていない部分があれば、そのまま「不明」と残します。自分が実際に見聞きしたことと、推測したことを分ける方が、食い違いの場所を伝えやすくなります。

相手にもメモを用意してもらえる場合は、同じ文章に統一することを目指さず、それぞれの視点で書きます。初回前に互いのメモを添削して、「この表現を消してからでないと相談しない」と条件を付けないようにします。事前共有が必要か、別々に提出できるかは相談先の方法に合わせてください。

資料は、担当者が何を必要としているか確認してから用意します。相手の端末を無断で調べる、仕事の機密資料を持ち出す、関係のない第三者のメッセージを大量に送る、といったことまで初回準備として求められるわけではありません。資料に他の人の情報が含まれる場合は、提出の必要性と方法を尋ねます。

自分が説明を変えてしまった側なら、「その場では支払ったと答えたが実際はまだだった」「問い返されると取り繕ってしまう」など、相談で扱いたい行動を書けます。相手に許してもらえる文面を完成させることより、自分が話せる事実と、まだ説明しにくい部分を担当者へ伝える準備をします。

最後に、初回の希望を一文で用意します。「嘘を二度とつかないと約束させたい」より、「説明が違うときに、確認を保留する方法を決めたい」のように、面接で検討できることへ小さくすると話を始めやすくなります。すぐに希望が決まらなければ、「何を望んでいるかから整理したい」でも構いません。

初回は話す順番と中断の方法を決める

初回は、これまでの出来事をすべて説明する時間にせず、面接の目的と進め方を確かめる時間も取ります。「今日は一つの場面を話したい」「二人同席で続けられるかを相談したい」と伝え、担当者がどのような順番で聞く予定なのかを尋ねてください。

片方の話を聞いている間に訂正したくなっても、毎回その場で遮ると、どこが食い違っているかが分かりにくくなります。担当者に「あとで自分の見方も説明する時間がほしい」と伝え、話す順番を調整してもらいます。相手と同じ受け止め方になることを、その日の終了条件にしなくて大丈夫です。

話せなくなったときの対応も、苦しくなってから初めて考えるより先に聞いておきます。「休憩したいときはどう伝えますか」「個別に確認したいことが出たら申し出られますか」「今日は続けられないとき、次の連絡はどうなりますか」といった質問です。中断を希望する理由を、必ず相手の前で詳しく説明する必要があるかも確認できます。

相談を中断して休める椅子と開いた出入口

同席を始めたあとで怖さに気づくこともあります。その場合は、我慢して予定時間まで話し終えることを目標にせず、担当者へ安全への不安を伝えて、共同の面接を続けるか見直してください。「予約時は同意した」という理由だけで、その後も同じ形式を続ける前提にしないことが大切です。

面接の終わりには、担当者が理解した課題、次回に扱う内容、共同面接と個別相談のどちらを提案するかを確認します。自宅で試すことを提案された場合は、「何を、どのくらい行い、困ったらどうするか」を聞きます。相談で決めたという理由で、互いの端末を常時確認したり、行動を逐一報告させたりする約束へ広げないようにしましょう。

継続するか考えるときは、謝罪の言葉や相談への出席だけで判断せず、自分が話す余地はあったか、面接の説明は分かったか、生活の負担はどうかを振り返ります。初回で解決しないことと、説明や安全への配慮に納得できないことは分けて担当者へ伝えられます。次の予約を取る前に質問しても構いません。

虚言癖のカップルカウンセリングは準備から

虚言癖について二人で相談を考えるなら、最初の確認は「話したあとも安全か」「それぞれが参加を選べるか」です。暴力や支配、報復への不安がある場合は、共同の相談へ進めず、一人で安全支援につながってください。相手の参加がなくても、自分の困りごとを相談する道はあります。

同席を検討できる場合は、施設へ面接の人数、個別に話した情報の扱い、中断の方法を尋ねます。初回のメモには、少数の出来事と生活への影響、相談で考えたいことを残しましょう。嘘の判定や関係の結論を急ぐより、自分たちに合う相談形式かを確かめることから始められます。

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